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「マレーシアに旅行に行ってきたときに出会ったんです」と、隠し味に漢方を混ぜた「スモモ」のカクテルを出してくれた、藤塚町マルシェの中木大輔さん=2025年6月6日午後4時13分、香川県高松市藤塚町1丁目、木野村隆宏撮影
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 総延長「日本一」とも言われる、高松市中心部のアーケード商店街。その南端の田町商店街を抜けてすぐの場所に「藤塚町マルシェ」はある。地域の旬の果物や野菜が楽しめるカフェバーだ。

 「旬はこれからなんですけど、農家さんがピューレをたくさん作って保存しているんですよ」

 そう言って、店主の中木大輔さん(49)は香川県さぬき市産のスモモを使ったカクテルを作ってくれた。レモンの酸味も加わり、暑さで渇いたのどにすっきり染み渡る。

 新鮮な果物を絞ったり、ミキサーでつぶしたりして作るカクテルは、夏にはモモやブドウ、ハウス栽培のミカン、秋にはキウイなどがラインアップに並ぶ。トマトやキュウリなど野菜を使ったさわやかなカクテルも選べる。

 店は、県産のイノシシやシカを使ったジビエ料理でも知られ、大輔さんが腕を振るう。イノシシのボイルハムと果物を使ったサラダが一番人気だ。

15年ほど職を転々、八百屋として独立

 大輔さんは香川県小豆島町出…

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